
いよいよ小学校に入学。でも、お仕事をされていて、放課後の過ごし方で悩む方は多いと思います。
娘の通う学区では、
学校の校舎を使って遊び場を提供する『放課後スクール』(あくまで場所提供なので、指導員は見守るだけ、という感じです)と、
民間運営の『学童保育』がありました。
学童保育は、それぞれの規模・地域によって、特色が違います。
今回は、児童数23名(新入生10名・在校生13名)
小学校から徒歩15分、放課後〜7時閉所、
2階建ての木造住宅で運営されていた学童保育の体験談です。
入学して3ヶ月間だけですが、学童保育を利用した中で、入学前に知りたかった事をまとめました。
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学童保育の始まり
入学式前の歓迎会
入学式前に、学童へ参加が決まった子供たちへ、在校生から歓迎会のご招待がありました。
バイキング形式で、手作りのカップケーキやゼリー、ミニゲームでおもてなしをしてくれます。
事前の説明会だけでなく、イベントに参加できたので、その学童の雰囲気に馴染めるか様子を知ることが出来ました。
入学前に、同じ小学校へ通うお友達と知り合えたのも、嬉しい事でした。
緊張の入学式当日、『あ、この間一緒に遊んだ〇〇ちゃんだ!』と声を掛けて、楽しそうにお話していました。
学童を辞めた後でも、この時に知り合ったお友達とはよく遊んでいるようです。
入学後の1ヶ月間
入学してから1ヶ月間ほどは、指導員の方が校門まで迎えに来てくれるので、まとまって学童まで連れて行ってくれます。
慣れてきたかな?と判断されれば、子供たちだけで、徒歩15分の学童までそれぞれ歩いて行きます。
1ヶ月間だけと明確に決まっている訳ではなく、
あまりに学童へ着くのが遅い、不審者情報がある、まだお迎えが必要だと要望があれば、学校まで迎えに来てくれることもありました。
平日の過ごし方
おやつの時間
おやつの時間は、アレルギー対応をしながら手作りおやつが出されます。
この『おやつ』も学童によってカラーが違うようで、娘の通う学童では手作りの『カップゼリー』『カップケーキ』『焼きそば』が主でした。
週に一度は『駄菓子屋さんの日』があって、保育料の中から100円玉を子供たちに渡して、その中で自分で計算して買えるだけのお菓子を買ってくる日です。
とくに新1年生は自分だけのお買い物、とても楽しんでいました。
お隣の大規模(児童が数十人いる)学童では、揚げ物が出ることもあるそうです。
何をして遊ぶの?
外遊びの時間には近所の公園で、遊具の他にもボールやバトミントンで遊びます。
雨の日は、室内でボードゲームや映画を観ていました。一軒家の学童なので、それぞれ気に入った場所で、思い思いに過ごしていたようです。
梅雨の時期は外に出れず、子供たちもストレスが溜まって小競り合いはありましたが… 児童館へ行く日にちを増やしたり、工作をしたり、過ごしやすいよう工夫してくれていました。
勉強は見てもらえる?
4時半〜は『宿題』の時間です。
学童では勉強を見てもらえる、と聞いていましたが、上級生に教えてもらったり、指導員さんが見てくれたりと様々です。
勉強の時間、というより
皆で宿題を済ませよう、という雰囲気です。
ちなみに、お迎えの時間が、5時半〜6時くらいと早いと、『宿題の時間』前に着いてしまいます。宿題が終わっているつもりでいたら夜になって、『まだ宿題終わってなかった!』なんてこともありました。
土曜日の学童は?
娘の学童では、お弁当を持って、平日と同じ8時半から、7時まで預かってもらえます。
午前中に勉強の時間、おやつの時間もあり、基本的には平日と同じようなスケジュールです。
平日よりも利用人数は少ないので、お部屋を広く使ってダンボール迷路を作ったり、大きな画用紙をいっぱいに広げて絵を描いたり、土曜日ならではの遊びを楽しんでいました。
土曜限定で、ゲーム機の持ち込みもokなので通信しながらゲームを楽しんでいる子もいました。
ゲーム機の持ち込みは、トラブルの元になるので禁止されている所も多いと思います。
娘の学童も、今までトラブルが無いので許可されていますが、何かあれば持ち込み禁止になると説明を受けました。
子供たちもその事は説明を受けているので、ゲーム機を使う時のルール(勝手に持ち出さない、決められた場所で遊ぶ、貸し借りはしない等)はよく守っていました。
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引き取り訓練の日は?
小学校では、年に数回、学校へお迎えに行く『引き取り訓練』があります。
保護者が学校までお迎えに行って、引き渡しカードにサイン、先生から直接子供たちを引き渡してもらいます。
学期の始めに書く書類の中で、児童の引き渡し人の欄に書いている人なら、学童の指導員さんでも大丈夫です。
いつも通りに授業が終わったら、学童の子供たちで集まって指導員さんを待ち、全員揃った所で引き渡しカードに記入、
指導員さんと子供たちは学童に帰ります。保護者の方はいつも通りお迎えになります。
始業式・終業式・運動会・遠足の日は?
給食が無かったり、いつもとは違う時間割りの日の放課後です。
参加人数は多くありませんが、学童は開いています。
その日によってはお弁当を持たせて、帰りの会が終わればいつも通り学童へ帰ります。
人数が少ない分、広々と過ごせるので、好きな映画を選んだりと、のんびりを楽しんでいました。
習い事の送迎は?
学童の規則では、
学校が終わったら学童へ、習い事の時間になったら学童から習い事へ、という事でした。
帰りは学童へ帰って学童でお迎えを待ちます。
指導員の人数の関係で、習い事の送迎はないそうです。新入生は、習い事への行き帰りの練習も必要ですね。
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夏休みなどの長期休み
学期中とは違い、1日中を学童で過ごすので、どういったスケジュールにするか、去年を参考に保護者全員で考えていきます。
お盆休みは?
娘の通う学童では、お盆休みも他の夏休み期間と同じく開いていました。
利用者が居ない場合は閉所して、指導員さんもお盆の時期にお休み出来るので、早めの予定提出をお願いされました。
他の学童では、お盆休みも閉まるので、学童の親子さん達が協力して、数人づつ見てもらっているようでした。
指導員さんの人数が確保出来なければ安全のために開所できませんので、その年の人員によっても違うかと思います。
説明会の際、よく確認が必要です。
朝の開所時間について
娘の通っていた学童では、指導員さんの出勤は8時半の契約です。
登校する時間と同じ時間、8時には開いていないと、お仕事に間に合わない方もいます。
指導員さんのご好意で、数日なら8時出勤で大丈夫と言っていただきましたが、それが常習化するのは良くないこと、時間を伸ばすと人件費が増えることから、別の方法で解決することになりました。
保護者の皆で話し合い、
8時に鍵を開ける係を決めて、
指導員さんが出勤する8時半まで待機することになりました。
お出かけの付き添い
イベントやプールの付き添いです。
夏休み中は、猛暑で外遊びが出来ない日も多くありました。
1日家に居ることも出来ないので、工作教室や近くのイベント、映画館やプールの日など、夏休みならではの企画が多くあります。
地元のお祭りでは、出店する側になって、また普段とは違う楽しさも経験できました。売り上げの一部が、新しいオモチャや豪華なおやつになるので子供たちも真剣に楽しんでいました。
映画館は、子供たちから観たい映画の候補をあげてもらい、2〜3グループに別れて鑑賞します。 グループが別れる分、付き添う大人も増えていきます。
プールの付き添いは、更衣室が男女で別れているため、お父さんの協力も必要です。
夏休み中の保護者の参加としては、
児童1人につき、1回は参加して欲しい、とのことでした。もちろん『出来る範囲で』皆で協力していこう、ということです。
私が参加できたのは、プールの付き添いが1回、8時の鍵開けで8時半まで待機、でした。
※イベントの参加は、強制ではないのでお出掛けに行かないことを選ぶ子もいます。指導員さんの人数が足りていれば、お留守番もできますが、大抵はイベント不参加の子は学童もお休みしていました。
他の学童さんでは、夏休みのキュンプや、お泊り会もあるようで、場所の確保、予約や材料の調達、全て保護者の方が頑張っていました。
子供たちも『参加するだけ』でなく、自分たちも協力して、楽しい夏休みを一緒に作っています。
夏休みの過ごし方は、それぞれの学童のカラーによって、だいぶ違うようです。
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『民間運営』具体的にどう私達に関わってくるの?
『民間運営』の民間は、私達、保護者のことです。
私達が払う保育料と、国からの補助金で運営されます。
学童にかかる費用は?
当時は平日利用のみ、おやつ代込みで1ヶ月1万5000円。夏休みのお出掛け代は別に集金でした。
国からの補助金は、児童の人数で決まるそうです。
つまり、在校生が少ないと直接いただく保育料も少ない、補助金も少なくなります。
かなりシビアです。なので毎年、新入生が何人来てくれるのか、どこの学童さんもドキドキだと思います。
春へ向けて、お祭りの出店で学童を知ってもらえるようにアピールしたり、保育園や幼稚園で説明会を開いたりと、学童の存続のための努力は欠かせません。
経費も保護者全員が把握できるよう、イベントごとの収支、毎日のおやつ材料費や指導員さんの給与まで、きっちり報告されていました。
お金の透明性があるのは、私達『保護者』が運営者側だからこそ、だと思います。
学童の引っ越しも保護者自身で
保護者が運営者側として関わる大きな出来事として、学童保育の引っ越しもあります。
娘の退所する時期に、ちょうど学童の一戸建ての契約更新の時期が来ていました。
結果的に契約更新が出来ず、別の場所を探すことになったようです。
退去の日までの残り日数を数えながら、
近所の物件探し、新しい物件の契約(契約者は在校生の保護者が順番になります)、補助金の申請まで、当時の会長さんや会計班、引っ越し班と保護者全員で協力して、なんとか新年度は新しい場所で学童を再開することが出来ていました。
その頃には娘は退所していましたが、新しい学童へいつでも遊びに来てね、と声を掛けていただきました。
引っ越しで大変な時でも、ずっと気にかけてくださっていて嬉しかったのを覚えています。
『指導員』さんは、『子供たちを指導してくれる』人
保育園や幼稚園、学校と違い、学童への要望が実現するには、保護者全員の総意で話し合います。
指導員さんは、普段の子供たちへの指導をお願いしている方です。
1日の過ごし方の提案や、個人的な相談は出来ますが、
学童全体のこと、運営に関しては保護者の中から選ばれた会長さんへ相談したり、総会の中で話し合われて決められていきます。
今までのように、保育園、幼稚園の先生や園長先生へ伝えて結果を待つ、という訳ではありません。
そのため、なかなか過半数の人数かま集まれなくて(委任状でokな事もあります)、決定に時間がかかることもあるかもしれません。
指導員の面接・採用も保護者が行います
指導員さんを増員したい場合、募集から面接、採用も、在校生の保護者で行います。
元々いらっしゃる指導員さんも立ち会いますが、決定権は保護者にあります。
面接の短い時間で、人となりを全て知るのは難しいですが、面接担当の方、指導員さんの情報をもって保護者全体で確認していきます。
中には、学童の卒業生の保護者の方が応募してきてくれたり、近所の方、卒業生自身が来てくれることもあります。
まとめ
平日は、放課後からのスケジュールに沿って遊び・おやつ・勉強(宿題)の時間があります。
終業式や始業式、引き取り訓練、運動会や遠足の日も、学童は開いていました。
土曜日の過ごし方だけ、お弁当持参だったり持ち物はいつもと違いますが、人数が少ないので土曜日ならではの過ごし方を楽しんでいました。
長期休みの付き添い、企画、引っ越しや指導員の採用など、
保護者自身が運営側として動く場面がとても多いです。
皆さん仕事をしているのは一緒なので、出来る限りの協力は必要になります。
どこまで協力出来るのかを、ハッキリと線引きして伝える事が大事です。(人数を把握してスケジュールを組むので、ハッキリしない事が1番困るそうです)
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最後に
学童の情報を知りたいと思った時、保育園や幼稚園より、直接自分でサイトを探したり、問い合わせをしたりと手間がかかりました。
当時は上の学年の知り合いも居ないので、
なかなか実際の所を詳しく知るのは難しいと感じて、今回は疑問に思っていた事、知ってびっくりした事をまとめました。
学童のありがたさ、素晴らしさはそれぞれの学童の紹介されている通りだと思います。
3ヶ月間しか居ませんでしたが、学童で一緒だったお友達とは今でも仲良しですし、また遊びに行きたい、とよく言っています。
同じ学区にあっても、運営の方法、カラーは学童によって本当にそれぞれ違います。
指導員の方のタイプだったり、在校生の気質によって、その学童の雰囲気に馴染めるかどうかは変わってくると思います。
新しい生活が始まる中で、私たち親もどう働きかければいいのか悩みますが、
子供たちの様子をよく見て、その子にとって最適な放課後の過ごし方を見つける参考になればと思います。
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